2015年1月9日 のアーカイブ

心の障害と車椅子と振戦病の似顔絵師

2015年1月9日 金曜日

昨年の初冬の頃、車椅子の青年と仲良くなりました。
偶然にも私が手掛けている似顔絵スタンプの製造会社に勤務している人でした。
車椅子の友がいるということは、私にとっては心強い友だと思っています。
私の知らないことを直接教えてもらえるからです。

さらに、昨年の暮れも暮れ、DeKKY401に知人が女性を連れて来ました。
「似顔絵を教えてください」と唐突に。
知人には恩があり、断る理由が無かったこともありますが、
聞けばその女性は心の障害があるという。
病名はPTSD(心的外傷後ストレス障害)だそうです。
※公表は本人とご家族の承諾を得ています

ということで、毎週日曜日になると、
車椅子の青年は、私が描いた似顔絵を受け取りスタンプの発注を。
PTSDの女性は似顔絵を習いにと、二人は私の所で合流しています。
二人とも会って一瞬に距離を縮めたのも幸いしました。

心の障害と車椅子と振戦病の似顔絵師。
これはオモシロイ組み合わせ。
神様は私に今度はこの流れを与えてくれたんだと思います。

車椅子の青年も心の障害がある女性も、
いずれも勇気を出して自ら一歩を踏み出したに違いありません。
20年前に似顔絵なんていう弱くてもろい武器だけを頼りに、
一人で社会に踏み出した私には、直ぐに共感できることでした。

車椅子の青年は、ずっと車椅子の生活をしているだけに、
私に言葉で思いを素直に話してくれます。
自分を否定し社会が生き辛い女性は、心を閉ざしていたから、
はっきりとした言葉ではなく態度やしぐさで思いを素直に伝えてくれます。
私はただ二人の思いを組み立てて思いを形にする役。
もちろん生きるためには経済的なことは大切ですが、
それよりも生きることが大前提になる関係がとても心地良いのです。

さて、自らを否定し社会が生き辛い女性を、どうやって似顔絵を教えるか?です。
私なりのやり方は、「よりシンプルに、よりバランスよく」が一つ。
余計な物は必要ない。
足さない。

もう一つは「好きなようにどうぞ」
思ったまま。
やってみること。

迷ったら声変えるだけ。

「失敗するな」ではなく「失敗はするもの」
「ちょっとづつ達成感を得ること」

あとはほったらかし。

ってなことで、見てください。
この眼差し。

何もかも忘れ没頭しています。
自分のゾーンができ、その中で世界を表現しようとしています。

出来あがった絵は、未来へ希望を抱くものでした。

目標を与え、試練を与えるのではなく、やってみたらこうなった。
でも、これでいいのだろうか?
そう思った時こそが「挑戦」です。
反省なんかしなくていいんです。

いつの間にかできた。
いつの間にか達成感が味わえた。

これでいいんだと思います。

いずれにせよ、社会が生き辛いと思っていた人が、
いつの間にか社会に貢献している人間になっている。
そういう育成のやり方、考え方が私は好きなんです。
私の考えが間違っているかどうかは分かりませんが、
二人が今、自ら動き出したことは確かです。
私も負けられません!