画業20年。
DeKKY401似顔絵コーナーで13年。
まるどりっ!「旅してちょうない。」で8年。
アーデコーデで4年。
どれも、その日その時に会った人達とコミュニケーションを取り続けています。
シナリオや台本が全くない、初対面の人といきなり。
僕の場合はアナウンサーでもタレントでも芸人でもないので、
しゃべりのプロじゃないし、存在感があるわけじゃない。
ましてやそれらの要素を求められるキャラクターでもない。
なもんだから、僕ではなくお会いした人ができるだけ主役になるよう心がけています。
どうしてるかというと、
”質問をしない” で ”聞く” というスタンスでいます。
どう違うのかというと、具体的には説明し辛いのですが、
僕の中では全く違うものでして、似顔絵師として養った感覚みたいなものです。
決まり切った質問をしたら、お会いした人だって決まり切ったことしか返事をしない。
最初に質問しちゃったら、素の言葉、素の笑顔は絶対表れない。
そう思っているし感じています。
似顔絵は、お相手の人を僕がジッと見つめるので必ず緊張して笑わなくなります。
そこを何とかして笑顔にするには、描く前の最初の一瞬しかないんです。
一瞬がどこに来るのかを見逃さないように全神経を集中させます。
その他は何やったってダメ人間だから。
なんとも説明できないのですが、僕の意識は空間。
そこで生まれたゾーンを意識しています。
「旅ちょ。」も同じ感覚です。
お会いした人といきなり会話をする。
年齢も性別も職種も地域も何もかも違う人と一瞬で心の周波数を合わせる。
その為にはチャンネルを多く持ってなきゃいけない。
何故かそういう状況の仕事ばかりなもんだから、もう癖になってます。
その一瞬のために日々を費やし、日々学び感じて、人の評価なんて関係なく、
いざという時につかむのが僕の生きる道なんだと思っています。