第25話 9月15日放送

「巨人軍川相昌弘さま」

 野球というスポーツが大好きで、プロ野球をこよなく愛し、 優柔不断な僕が、唯一といってもいいほど気変わりなく応援しているのが読売巨人です。
 先日、その巨人軍で僕と同じ年の川相昌弘選手が、送りバントの世界新記録を達成しました。 僕と同じ年のプロ野球選手は、早稲田実業からヤクルトに入団した荒木大輔投手。 その荒木大輔率いる早稲田実業を打ち崩し全国制覇した、徳島県池田高校のエースで四番、 南海に入団した畠山準(はたやまじゅん)。この二人がスター選手でした。 特に荒木大輔投手の注目度が高かった分、 川相選手は岡山南高のエースで2度甲子園の土を踏んでいますが、 ほとんど無名の選手でした。 巨人に4位で入団して、投手をあきらめ内野手に転向。 プロ野球の世界で生きて行くには大変な事なのに、恵まれた体格もパワーもない選手が ゼロからのスタートですから、努力は当り前としても、 強い精神力と体力があったんでしょう。
 考えてもみて下さい。プロ野球でショートのポジションを守れるのは 日本でたったの12人しかいないのです。宝クジよりも確立は悪い条件です。 バットを振れば、スタンドに放り込む選手がたくさんいる中で、 守りと送りバントという、むしろ誰もやらない事で、 巨人のレギュラーをつかんだ川相選手。 皮肉な事にスーパースターのヤクルト荒木投手は、投げすぎで右ヒジを故障し 選手生命は短いものとなりました。 スター選手を集めて、攻撃的なチーム作りを目指していた長嶋監督時代、 次々と入団してくる大型選手を川相選手は跳ね退けて、二岡選手が入団するまで ショートの座を譲りませんでした。 コツコツと送りバントを積み重ね、ついに世界の頂点に達した川相選手もスゴイし、 その地味な事を重要視して、起用し続けた巨人の首脳陣もスゴイです。
 僕も川相選手を見習って、一人一人似顔絵を描き続けて行きたいと思います。

続きは来週です