第36話 12月1日放送

「生の声と反応」

 イベント会場やデパートで似顔絵を描いていると、 いろんな方々とお話が出来て楽しいです。 お話といっても、似顔絵のモデルになっていますから、基本的には動けないんです。 僕と目を合わせるのが恥ずかしくて、 下を向いたり横を向いたりしている人も多いんですが、 恥ずかしくて、僕に話しかけてくれる人がいます。 あまり動かれると、さすがに僕も短い時間に特徴を捕らえたいので困るんですが、 話しかけてもらうには、いっこうにかまいません。 出来たら会話をしながら描きたいくらいです。 そのほうが緊張感もほぐれて、穏やかな顔になってくれるから、 笑った時の目や口の感じが分かるからです。
 僕から話しかけたらいいのですが、男って不思議です。 話すなら話す、描くなら描く。 二つの事が同時に出来ないのです。 テレビを見ながら、洗濯物をたたんでいるカミさんを見ると、すごいと思います。
 話は戻ります。新潟では似顔絵は珍しい存在でありますから、 モデルの方に、よく聞かれるのが「一人でやってるんだ」です。 この言葉は、同じ言葉でも、アクセントが違うだけで、全く意味が違ってきます。
「一人でやってるんだ」(語尾を上げて)これは、誉めてくれています。
「一人でやってるんだ」(語尾を下げて)これは、やっていけねぇだろうな、
 みたいに聞こえます。
 その他に、「何処か絵の学校で勉強して来たの?」 「いえ、独学です」って応えると、「へ~~~」・・・そのへ~は何?(笑) 「東京で、よく似顔絵描いてもらったんだけど、どれも似てないのよね」 最初っからプレッシャーを与えてくれる人。
 皆さんの生の声と反応が聞けて、ますます新潟で頑張らなくっちゃ!って気になります。

続きは、また来週です。