第4話 4月28日放送

「似顔絵は心の表現」

 いよいよゴールデンウィークが始まりました。 僕はデッキ-401の1階フロアで似顔絵描きをしてますんで、 たくさんの御来場を心からお待ちしています。 椅子とテーブルを設置して、その場で初めてお会いした人の顔の特徴とバランスを瞬時に捕らえ、15分くらいで色紙に描きます。少しデフォルメも含めた似顔絵にします。 これを席描き似顔絵と呼んでいます。
 お客さんの約8割がお子さんです。 若いお父さんお母さんの愛情いっぱいに育てられた子どもたちの透き通った瞳は、 どの子も純粋で愛しくなります。 描き上げた似顔絵は、どちらかと言うと、ご両親の方が嬉しそうです。 またブライダルシーズンにもなりますんで、披露宴の入り口に新郎新婦の似顔絵が入ったウェルカムボードや、お世話になったご両親へのプレゼントにと僕の似顔絵を使ってくれることが多くなってきました。
 38年の僕の人生で、これと言ったチカラもなく、両親の期待は裏切るわ、 仲間達には迷惑ばっかりかけてきたのに、趣味で楽しんでいた似顔絵が人様の幸せに協力できるなんて思ってもいませんでした。 有名人の似顔絵の場合は、特徴を強調して、これでもか!ってなくらい崩すブラックアングルが面白いんですが、一般人の場合は絆や真心を表現しないと喜んでもらえない。 この相反する作用を持った似顔絵の世界は、ただ顔を描くだけではなく、人の心を表現する奥深いもので、その時代を象徴するものでもあります。 この似顔絵の世界に、なぜ僕はとりこになったかというと、それは小学校5年生の夏。 ある日突然自分の身に起こった、いじめがキッカケです。

それについては、また来週です。