第44話 1月26日放送

「開き直り」

 両手が震える「震戦(しんせん)病」なんて病になってしまい、 線が真っ直ぐ書けなくて、自分の意思とは違う動きをする手を、 嘆いたところで、なったものはしょうがない。 分かっていることは、この病気は原因不明で、一生治らない。 ここで似顔絵を止めたんでは、また途方に暮れてしまうってこと。 僕にとって、それが一番怖いことなんで、 とりあえず、この病気と付き合っていかなきゃならない。 ただし、この病気が悪化していけば、いつかは描けなくなる。 長いか短いかの期限付き似顔絵活動になってしまったのです。
 こうなったら、もう開き直るしかないわけです。 似顔絵で、行けるところまで行こう! 日本中を笑わせて、唸らせる似顔絵デザイナーになってみたい!
 そうなるには、今までとは違う画風にしなければいけない。 結構これは、しんどいことです。今までのイメージを変えなきゃいけないからです。 分かり辛い説明ですが、今までと違う事をするって、 右手の箸を、左手に持ち替えて食べるような感じです。 思考錯誤の毎日が続きましたが、やっぱりダメでした。 出来上がった絵は、何度描いても、納得いかないんです。 あえて線を震わせて描いた似顔絵は、どうしても美人画にはならないっていう、 限界があったんです。 またもや、落ち込みました。
 そんなある日、スヌーピーで有名なチャールズ・シュルツさんの原画展を見に行って、 僕は、光を感じました。

続きは、また来週です。