第50話 3月8日放送分

「拝啓マイケル・J・フォックス様」

 大ヒットしたハリウッド映画「バック・トュ・ザ・フューチャ-」の主演をした、 マイケル・J・フォックスさんの著書「ラッキーマン」という本を読みました。 華やかな銀幕スターの道を、パーキンソン病という病に見舞われ、 俳優という仕事ができなくなった自らの体験と葛藤を書き下ろした本です。
 小指がピクピク振るえ始めたのがキッカケで、手が、腕が震え出すパーキンソン病。 原因は不明で治療法もない、自分の意思とは違う動きをする身体になる病気です。 マイケル・J・フォックスは、著書の中で、こう述べています。
「神様、自分では変えられないことを受け入れる平静さと、 自分に変えられることは変える勇気と、 そしてその違いが分かるだけの知恵をお与え下さい。」
 なんで、こんな身体になったのか?トップスターとしての自分の地位は? これから自分はどうやって生きていけばいいのか? こんな身体で何ができるんだろうか?妻は?子どもは? 俳優生活も残り10年と宣告された、それら心の葛藤を表現した言葉でしょう。
 震戦病と診断された僕は、この本と出会えた喜びと、 一行一行、マイケル・J・フォックスの言葉に感銘しました。 人間マイケル・J・フォックスに出会えたような気がします。
 彼は本の中で、こうも言ってます。
「この病気にならなければ、僕はこれほど深くて豊かな気持ちになれなかったはずだ。」 「だから、僕はラッキーマンだと思うのだ。」
 僕も、指が震えています。特に左手がひどい状態です。 でも、そのお蔭で見えなかったものが見えたり、 気が付かなかったことに気付いたりしてます。 薬は飲まず、あまんじて病を受け入れています。これが今の僕だから。

続きは、また来週です。