第9話 6月2日放送
「職人技」
漫画家の夢破れ、父が経営する自動車鈑金塗装の手伝いをするようになった訳ですが、
破損した自動車を復元するのは、そう簡単なものではありませんでした。
まず、部品をバラして、壊れた鉄板を、道具は使いますが、
ひたすら、手で持ったハンマーでトントントントン叩いて直します。
その後に、パテという粘土のような物を、修理箇所に塗って固まるまで乾かします。
乾いたら、紙ヤスリで削り落として凹凸面を整えます。
ここまでが、鈑金職人の技です。
塗装職人は、鈑金作業からバトンタッチされ、修理箇所に下地剤を塗装します。
それから、その車の色を作り出します。
車の色と言うのは、何色もの色が混ざり合って出来ています。
塗装職人は、その色の配合を短い時間で調色します。
色合わせが終ったら、今度は修理箇所以外の箇所を、紙を貼って包みます。
それから、エアースプレーで塗装します。
まるで機械で動いているように、ムラなく仕上げます。
簡単な説明ですが、鈑金職人も塗装職人も、どんなに道具が発達したって、
それを使う腕が無ければ仕事になりません。
そして、職人さんは素人には技術は教えてくれません。
むしろ「技術は盗め」が教えでした。
僕は2年近く雑用係りで、仕事はとにかく見てるだけ。
たとえ経営者の息子であっても、工場の中では下っ端です。
厳しかったですが、早く仕事を覚えたい。そう、思わせてくれました。
続きは、また来週です。